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あけましておめでとう

あけましておめでとうございます。フランスへ来てまた1年が経ちました。あまりいいニュースのない近年ですが、2009年は少しでも多くいいニュー スが聞ける年になるといいですね。

毎年年末から仕事やクリスマスショッピングなどで急激に忙しくなるのですが、去年は疲労を減らすために、TGVではなく飛行機を使って マルセイユ(主人の実家)に向かいました。TGVでマルセイユまで約3時間(よく遅れます)、飛行機で1時間ちょっと。空港までのタクシー代を入れても断 然飛行機のほうが安かったし、人出も避けられて、プラスドリンクサービスもついていてとても良かったです。

マルセイユに着くと快晴。それまでの忙しさから解放されほっとするような感じでした。飛行機の中からは途中アルプスや地中海の海岸線が 眺められたし、今までなんで飛行機を使わなかったんだろうと。。。

マルセイユは12日間の滞在。また今年もお母さんがおいしいものをたくさん作ってくれました。

dinnerdinner
左は鴨肉、マッシュルームとベーコンのソース。
右は羊のお肉、お肉の間にはガーリックが挟んであり
またハーブの味もまざってとてもおいしい。

dinnerdinner
手作りキッシュ。
左はプロヴァンス風でトマト、チーズ、オリーブ、アンショワ。
右はシンプルなベーコンと野菜。
このキッシュを食べるとお店で売っているキッシュは食べられなくなります。

cheese cake
毎日こんな感じで食事がどんどん出てきて、
さらにフォアグラ、チーズ、デザートとオンパレード。
さらにクリスマスの日はグレードアップ。

と、こんな感じで12日間、何もせずテーブルの席につき支給されるのを待つという感じで、どんどん胃が大きくなっていきました。プロヴァンス料理は パリとは違ってバターを使わないフランス料理、つまりオリーブオイルが主なのでまったくこってりしていません。これがパリだったらクリームだらけできつい かもしれませんね。キッシュなんかものすごくさっぱりしています。一年間頑張ったなあと、おいしいものを食べながら振り返ります。

そしてそんな贅沢な生活から、元旦はフランス南西部にあるカルカッソンヌという中世都市へ訪れました(また新しくページを追加します)。夜景がなん とも素晴らしくいい思い出になりました。

fort
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そしてパリ。寒いです。また現実に戻って、明日から頑張ります。今年のクリスマスにまたおいしいものを食べながら頑張ったなあと振り返られるよう に。

クリスマス

パリのクリスマス

日本でもよく知られているパリシャンゼリゼ通りのクリスマスイリュミネーション。凱旋門までの2.5km、総計13万5千ものランプが 並木を照らし出します。

また老舗デパートの集まるオペラではクリスマス時期になると通りが買い物客でうめつくされます。カラフルで大きな買い物袋をさげて人々は帰りを急ぎます。そして、ここにあるギャラリーラファイエットのイリュミネーションは「神戸ルミナリエ」の製作でも有名なイタリアのデザイナーが手がけて います。イタリアン・バロックスタイル。ウィンドウは、フランス人アーティストのデザインするアニメの物語スタイル。サンタクロースが東風に吹かれてスカ ンジナビア半島からサントぺテルスブルグまで、プレゼントを抱えて旅をする様子が、飛び出す絵本のように8つのウィンドウを使って描かれています。こう いったクリスマスの仕掛けは約1年かけ念入りに準備され、設置にも3週間はかかるそうです(2004年現在)。

また、こちらでは町に使われるライトの色などに制限があり、外観を損なわないよう常に気を使っているそうで、どこかの国のように目がチカチカするようなことはありません。目に優しく、どこか落ち着く雰囲気が漂い、冷たい空気の中、ぼんやりと浮かび出てくるようなイルミネーションで心がほっと温まります。そしてお祭り気分がどんどん高まっていきます。

christmas in parisシャンゼリゼ通り

noel noel

noel noel
プランタン、ラファイエットのクリスマスデコレーション。

また、こちらの人たちにとって、クリスマスといえば家族で過ごす大事なイベント。日本で言うお正月ですね。ちなみにこちらではお正月は静か。みんながそれぞれ家族のためにプレセントを買い、その日を祝います。スーパーではクリスマス用のツリーが売られ(ほとんどがスペインで栽培されてい るそうです)、デパートではツリーのデコレーションの特別セクションが設けられます。日本ではなぜか予約までして用意するのがクリスマスケーキですが、こちらではステーキやフォアグラ、あと13種類のデザートを食べます。

tree shop
街中の通りにもツリーがこんな風に並べられています。いい香りがしてきます。

プロヴァンスのクリスマス

さて、プロバンスでは、クリスマスツリ-だけでなくサントンという人形を飾る習慣もあります。その起源は1223年にあり、当時プロバンスの教会では3人の使徒を装ってクリスマスを祝っていたところ、1791年に教会が国の管理下に置かれ、一般の者が 教会でクリスマスを祝うのが禁じられてしまいます。そこで人々はまずパンの生地を使ってその使徒の人形を作りそれがやがて紙ででき、粘土ででき、そして現 在のような人形へと発展していきます。当初3人の使徒だけであったのが、時代の流れでいろんな職業の人物が現れます。多くの人物がキリストの生まれた場所 に集いやがて村ができるというお話だそうです。

santon

また南仏の方では、クリスマスのお祭りが11月4日から始まります。この日はカトリックのカレンダーでいうSaint-Barbeの日。人々は小さなお皿に苔をのせ、その中に小麦の種をまきます。20日後そこから緑の芽が出てきます。この芽は繁栄の象徴として、*Creche(ク レシュ)の中に飾られたり、クリスマスの夜のテーブルに置かれたりします。

santon santon in metro

*Creche:幼児イエスが入れられた秣桶。あるいはクリスマスに飾られるキリスト誕生の馬小屋 の模型

santon in church santon in metro
左は教会の中に飾られたサントン、右はマルセイユの地下鉄の中に飾られていた13種類の食べ物。

またプロヴァンスでは、人々はクリスマスの食後のデザートに思い思いのものを用意しますが、大切な伝統習慣があります。クリスマ スの夜、そこには13種類のデザートがなくてはなりません。それはキリストと彼の12人の使徒を表わしています。まず、4種類のデザートとして、干しブ ドウ、アーモンド、ヘーゼルナッツ、そして乾燥させたイチジクの実が用意されます。さらにそれに付け加えて、ナツメヤシの実、胡桃の実、黒と白のヌガーと呼ばれるお菓子が準備されます。また果物は、オレンジや、日本でいうみかん、りんご、なし、そしてマスカットがテーブルに並び、また忘れてはならないのが、フルーツジャム、マルメロの実のお菓子、そしてCalissons(カリソン)と呼ばれるアーモンドでできたお菓子など。さらにさらに、La pomp(ラ ポンプ)というオリーヴオイルを使ったパンがテーブルの上にボーンと置かれます。

la pompe nougar
La pomp(ラ ポンプ)                  ヌガー

noisette pomp
くるみ、栗、アーモンドなどなど。次から次へとテーブルに並べられます。

クリスマス前後の様子としては、クリスマスイヴの朝にはサントンを売る出店が通りに並び、人々は毎年その人形のコレクションを増やしにやってきます。いろんなサイズのものがあり見て歩くだけでもクリスマス気分が高まります。夜になると教会へ向かう人の姿があちこちで見られ、教会では説教や歌など神聖な儀式が行われます。子供たちがイエスへ宛てた手紙を読んだり、また近くに座っている人と握手をして「平和をまずは近隣から」と祈ったり、さ らには儀式の最後に神父からパンの一片をもらいそれを食べます。パンはイエスの肉体を象徴し、彼が人々にそれを分け与えるということを意味しています。

. gift shop
左はサントンのお店、そして右はプロヴァンス柄のグッズのお店。ラヴェンダーのいい香りがします。

nougar shop nougar shop
ヌガー屋さん。白ヌガーはやわらかく食べやすいのですが、黒ヌガーは歯のいい人向け・・・。かなり甘いですよ。

church marseille inside church
そしてこちらが、クリスマスの教会の中の様子。子ども達が衣装に着替えて登場します。

inside church inside church
牧師さんの説教を聴き、クリスマスが何のためにあり、何をすべきなのかを教わります。
クリスマスとは、お互いに分かち合い助け合うことをもう一度確認する日。
だから、この日にはみんなでプレゼントを持ち寄り、交換し、分け合うことを感謝するのです。
日本とクリスマスと違って、本当に神聖です。本来はこうあるべきなんだなあと。

神聖な空気のあとには、うちに戻りクリスマスの豪華な食事をとります。そして深夜12時が来るのを上で紹介したような13種類のデザー トを食べながら待ち、その時間が来るとイエスの人形をクレシュ(馬小屋)の中心に置いて祝います。そして待ちに待ったプレゼントの交換をしてクリスマスの一 日が終わります。

main  dish cuisine with peach
メインディッシュの「桃と子羊の肉」。

foigras fois gras
フォワグラ。おいしいー。毎年、おなかが破裂しそうなくらい食べます。

canape canape
カナッペ。今年も私のリクエストで。

cake cake
クリスマスケーキとは呼ばず、デザートのケーキです。

gifts

fire present
暖炉の前で12時が来るのを今か今かと待ちます。
そして12時。家族からこんなにたくさんのギフトをもらいました。
そしてまた来年はどんなギフトにしようかと迷うのです。
(以上写真:2005/2006)